Congratulation on your Graduation!
ご卒業おめでとうございます!

今日の晴れの日を迎え、皆さんを送り出せることを誇りに思います

いつか、誰かのために。

人の人生に関わり、人の喜びを自分のやりがいにできる素晴らしい職業に就く専門職者の未来へ

それぞれの夢に向かって大きく羽ばたいてください

数年来のコロナ禍においても仲間たちと困難を乗り越え、今日という日を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます

卒業式2022ムービー

2022年3月23日(水)卒業式の様子を、関西福祉大学学生応援ソング「ハナサキ」をBGMに、ダイジェスト版にてお届けします

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学長式辞・理事長告辞

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加藤 明

関西福祉大学 学長
学長式辞(PDF)

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湯川 彌壽善

関西金光学園 理事長
理事長告辞(PDF)

卒業式録画放送

各学部の卒業式にご参加できなかった方、保護者、関係者の皆さまのために録画放送をお届けします。

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about

2021年度卒業者数

【大学】

社会福祉学科

89

児童教育学科

75

保健教育学科

69

看護学科

98

【大学院】

社会福祉学研究科

1

教育学研究科

2



学部長/研究科長 祝辞

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卒業生の皆様、本日はご卒業おめでとうございます。澄んだ陽ざしのなか、このようなよき日に、皆様がご卒業されること、心よりお祝い申し上げます。
また、今日の卒業の日まで、皆さん一人ひとりの成長を見守り、応援されてきたご家族の皆様、関係者の皆様にも、心よりお祝い申し上げます。
さて、旅立ちの今は、新たな出会いの入り口でもあります。新たな出会いを、人との出会いと、仕事との出会い、この2つで考えてみましょう。
まず、人との出会いです。人との出会いのほとんどが「偶然」ではないでしょうか。みなさんは、意図せずに、親友に、あるいは恋人に出会いました。
次に、仕事との出会いです。「仕事はみなさんの意志で選んだ」がゆえに、人との出会いに比べると偶然の要素は減ります。しかし、これから皆さんがする仕事に対しても、それぞれの人に「他の仕事の選択肢」は十分に考えられます。私も施設職員から大学の教員に転職しました。
少し考えれば分かることですが、私たちは「偶然の世界」を生きています。ロシアに攻撃されているウクライナではなく、たまたま日本に生まれ、いま、こうした時を迎えられています。幸運な状況にいる人は、そうでない状況にいる人たちの声に応える責任があります。これが人としてすべきこと、すなわち「倫理」です。
そして、今日、みなさんに送りたい言葉は、別の「倫理」です。
偶然の出会いなのに、「でも、私が・・さんと出会ったのは、なにか必然のような気もする」と思っている人はいないでしょうか? 繰り返しますが、私たちは「偶然の世界」を生きています。にもかかわらず、「この人との出会いは必然である」としか思えない出会いがあり、そう思える人がいます。仕事においても同様に、「他ではない。これが、自分がすべき仕事、天職」と思えるものがあります。
偶然の世界の中で見出される「必然」は、どこか神々しい「美しさ」があります。
倫理、すなわち、人としてすべきことは、必然を感じる人や仕事との出会いにより、自分の人生が潜在的に宿している「美しさ」に気づくことです。
みなさん、お一人お一人が「必然性を感じられる人や仕事との出会い」に恵まれることを心よりお祈りしています。

中村 剛
社会福祉学部 学部長
社会福祉学研究科 研究科長
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ご卒業おめでとうございます。入学してからの4年間、その半分に新型コロナウイルスの影がありました。やりたかったこと、できるはずだったこと、出会えるはずだった人たち、すべてが影響を受けました。対人関係構築の基礎は、お互いに表情を読み取ることと、良好な皮膚接触にあります。お友達はすぐそこにいるのに、マスクで表情が見えず、触れ合えず、コミュニケーションの取り方にも苦慮されたことでしょう。そのような逆境の中でも皆さんは足と止めることなく走り、結果を残し、ここにおられます。本当によく頑張りました。皆さんを、誇りに思います。
さて、いよいよ、大学の外に出るわけです。今までは、教員が、職員が、全力で皆さんを支援しました。でも、これからは、一人の力が試されます。色々な楽しみがある一方で、やはり、色々な困難に出会うことになります。基本的には楽観主義で進めば良いと思います。・・が、せっかくなので、対人関係での困難についてお話をしましょう。私自身が心理学者なので、アルフレッド・アドラーのお話しをしましょう。彼は、人間関係の悩みはすべて対人関係の悩みである、と言い残しています。そこで人間関係のストレス軽減において、「課題の分離」という考え方を示しました。簡単に言えば、自分は自分、人は人、という単純で当たり前の考え方です。誰が何と言おうと、自分は自分の信じた道を進むのだ、という考え方です。でも、やはり、そこまで割り切れる人は少ない。自分の頑張りを誰かに認めてもらいたい、褒めてもらいたいと人は思うものです。また、誰かに非難されれば腹も立ち、「こんなに頑張ったのに、どうしてあの人は認めてくれないのだ!」という不満が出て、徐々にギスギスしていくわけです。このギスギスを、アドラーの課題の分離で考えると少しスッキリします。つまり、「例えば、私(大山)があなた方を認めるかどうかは私(大山)の課題であって、あなた方の課題ではない、あなた方の課題は、目の前のやるべきことを一生懸命にすることだ」というように、両者の課題を切り離して考えることになります。お分かりでしょうか、人に対して「私を認めてよ!」と主張することは、他者の課題の領域に踏み込むことで、意味がないのです。だって、私が皆さんをどう評価するかを、皆さんが外からコントロールすることができないですよね。他者の課題に踏み込みイライラしても、時間の無駄なのだということなのです。親子関係にもよくありますね、例えば、子どもに自分の夢を託して、「~~大学に行って、~~になれ」と子どもにあまりに言いすぎることは、子どもの課題に親が足を踏み入れることを意味しています。複雑な人間関係を、この課題の分離だけで割り切ることはできないでしょう。でも、人との関係で否定的な感情に飲み込まれそうな時は、人間関係をシンプルに考えることもストレスを軽減する方法の一つです。人との関係に疲れた時は、アドラーの課題の分離を思い出してみて下さい。評価されるために自分は仕事をしているのか?ということです。信じた道をまっすぐに進んでください。
式辞はできる限り短くと思っています。私たちが強く皆さんにお伝えしたいのは、ただ一つです。私たちは、ずっと、皆さんを見守り、応援し続けるということです。皆さんの幸せを祈り、皆さんの活躍を願っています。そして、本学がこの先ずっと皆さんにとって誇りとなる大学であり続けるよう、私たちも努力することをお約束します。本日は本当におめでとうございます。

大山 摩希子
教育学部 学部長
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皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんの学生生活は、コロナによって何もかも一変したのではないかと思います。
友人との楽しい時間や旅行など少なかったかもしれません。
しかし、悪いことばかりではなく、一人で過ごす時間が多く、読書の時間や自分の将来等々について内省する時間は十分あったのではないかと思います。その時間が皆さんを成長させたと信じています。
十分な臨地実習が行えないまま、4月から医療の最前線に出ることになり、すくなからず不安があることと思います。
皆さんを受け入れる臨床現場では、実習が十分にできなかったことは承知しており、今年度の新人には例年にもまして丁寧にサポートしてくれることになっており、技術や方法なら経験を積むことで必ず上達するので安心してください。
しかしながら皆さんが働く医療現場では、日々基本的な方法はあるものの深く対象者を理解しその方の価値観を共有し、熟考する以外に答えがないすなわち正解のない課題に多く直面します。100人の対象者には100通りの看護があるのです。
皆さんがこれから行う看護は、人を対象とする職業です。
そこで、対象者を理解し、質の高い看護を行うため、次のことを期待し、はなむけの言葉といたします。
まずは、看護職者としての倫理感、すなわち大学の建学の精神である「人間平等」「個性尊重」「和と感謝」を基本とし、4年間で学んだ看護の基礎知識をうまく使い、対象者のかかわりの中で一つの視点にとらわれることなく複眼的思考をもって行動してほしいと思います。複眼的思考で考える力は、自分自身の努力なくして醸成できません。そのためには、継続学習に努めることを怠ってはなりません。
自身での学習が難しい時には、いつでも大学を頼ってください。
関西福祉大学には継続学習の場である大学院、博士前期・後期課程が設置されています。
いつの日か、卒業生が継続学習の場として利用してくれることを期待しています。
そして自分の力量を超える課題に直面した場合は、自分だけの判断で実施するのではなく、多くの経験を持つ先輩、上司に相談してください。実施した看護に個人として責任をもつためには多くの方からご意見や指導を受けることが必要です。
そして何よりも大事なことは、皆さん自身が幸せでなければよい看護はできません。
どうぞ皆さん自身のウェルビーイングの向上に努めてください。
最後になりましたが、卒業生を今日まで支えいつくしんでこられた保護者の皆様にお祝いを申し上げるとともに、今日までの大学へのご支援にお礼申し上げます。
学生の皆さんは、今日の日を迎えるにあたって、保護者の方をはじめ多くのかたの支えがあったことと思います。必ず、感謝の気持ちを言葉で伝えてほしいと思います。
皆さんの将来が、健康で充実した人生であることを願って、お祝いの言葉に代えさせていただきます。

難波 峰子
看護学部 学部長
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卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
私が関西福祉大学に赴任して、-番印象に残っていることは、学生さんが微笑みながら挨拶してくれる事でした。「挨拶できる」ということは、これから社会に出ていく時に一番大事な賞賛事です。この-事をもって、職場の多くの人々は、皆さんが自分の中に育んできた人間性や、協同社会に対する共感力、人間的な事象に対する理解の深さがどの程度か見抜きます。その点で、本学の学生さんは、まず「新」社会人として「合格」です。
次に先生方の指導の下、就職試験を目指して長い月日を耐え、頑張り、関門を突破してきました。これも、素晴らしい賞賛事です。その努力は、皆さんに自信、とりわけ将来の人生への「扉を開く自信」を与えてくれるでしよう。「鉄は鍛造される(叩かれる)」ことによって、強くなる、の譬えです。
以上のことに付け加え、私から、お伝えしたい人生訓は、仕事上、「弁解をしない」ということです。当方もかって、助手時代の指導教授に幾度となくついつい「弁解」をしてしまいました。勿論、事情の説明は要ったかもしれないのですが、結果的にこの苦言は、当方の理解の幅を広げてくれました。
ところで皆さんご存じのように、本学では「建学の精神」として、人間平等、個性尊重、和と感謝を大切にしています。私は教育学・教育哲学を専門としておりますので、少しこの点に触れさせて戴きたいと思います。最近他所でも触れましたが、本学の「建学の精神」の原型は、18世紀の知識人たちが探求した啓蒙思想の中で、近現代社会の原理的思想を探求し、掘り下げ、脈々として受け継がれてきたものと類似性を持っています。18世紀冒頭、当時の先進国イギリス留学から帰った、ヴォルテールは、「自由、平等、博愛」の考えを唱えました。当時はプロテスタント宗派とカトリック宗派が長年の宗教戦争をしておりましたので、ヴォルテールはその時代、18世紀同時代の知識人にお互いの違いと存在を許容しあう「寛容の精神」の大切さを唱えました。その際の大事な点は、社会的価値判断としての「自由、平等」の基礎として、「博愛」という人間的な良心・意識、市民の「心の目」を位置づけたことです。最近のウクライナ問題は、折しも 「博愛の精神」が世界のどこにでも浴れている「空気」ではないのだと、教えてくれました。この「博愛の精神」は、今後とも私達が大事にしていかなければならないのです。
今後、皆さんが実り豊かな仕事と人生を成就されていかれることを祈念します。

鈴木 幹雄
教育学研究科 研究科長

応援・お祝いメッセージ

みなさんのこれからの活躍を応援するご家族、在学生、関西福祉大学のOB・OG、先生、事務職員等からメッセージをお預かりしました。それぞれの夢に向かって大きく羽ばたいてください