2024.07.19
学生活動完成! 『地域共生のまちづくりへのバリアフリーマップ作成と地域在住高齢者との健康増進に向けた実践的取り組み ~車いす街歩きと高齢者との交流イベント〜』報告冊子
~ 関西福祉大学 谷川ゼミと作業療法学生が描く、共生社会への架け橋 ~
近年、高齢化社会の進展に伴い、地域における共生社会の実現が喫緊の課題となっています。そこで、関西福祉大学谷川ゼミと、はくほう会医療専門学校赤穂校作業療法学科の学生たちが、車いす街歩きと高齢者との交流イベントを通して、地域共生社会の実現に向けて挑戦しました。この報告冊子は、10週間にわたる連携授業における協同実践の成果をまとめたものです。
この授業では、5つの班に分かれて、車いす街歩きと高齢者との交流イベントを実施しました。車いす街歩きでは、WheeLog!アプリを活用して、事前にルートを決定した上で調査しました。高齢者との交流イベントでは、いきいき百歳体操の見学体験や各種レクリエーションを通して交流を深めました。
学生たちは、車いすユーザー目線で街を歩き、段差や路面の状況などを記録し、バリアフリーマップの作成を試みました。この活動を通して、普段何気なく過ごしていた街の様々な課題を発見し、地域への理解を深めました。他方、車いす街歩きと並行して、学生たちは高齢者の方々と交流するイベントを集会所にて開催しました。一緒に体操をしたり、ゲームを楽しんだりすることで、学生たちは高齢者の方々の笑顔と元気をもらいました。
また、高齢者の方々にとっても、学生との交流は新鮮な刺激となり、生きがいを感じられる時間となりました。 この取り組みを通して、学生たちは車いすユーザーや高齢者の方々の日常生活における課題を肌で感じ、共感する力を育みました。
2024年7月9日(火)に大学の大講義室にて実践の成果を報告する発表会を開きました。そこでは報告冊子の公表と5つの班によるプレゼンテーション、実践動画の紹介をおこないました。会場には先輩学生や同学年の学生、現場の看護師、社会福祉士らも熱心に耳を傾けていました。 今回の取り組みは、地域住民が互いを理解し、支え合う共生社会の実現に向けての一歩となります。今後も、学生たちは地域と連携しながら、様々な取り組みを進めていく予定です。