2025.07.03
お知らせ地域域共生のまちづくりへ向けた「車いす街歩きと高齢者との交流イベントSeason2」報告―地域共生社会への挑戦、さらなる一歩!―
関西福祉大学・谷川ゼミと、はくほう会医療専門学校赤穂校による連携プロジェクト「Season2」報告
地域に根ざした共生社会の実現を目指し、関西福祉大学社会福祉学部谷川ゼミと、はくほう会医療専門学校赤穂校作業療法学科の学生たちが再びタッグを組みました!昨年大好評を博したプロジェクトの「Season2」として、「車いす街歩き」と「高齢者との交流イベント」を深掘りし、その成果をまとめた報告冊子を刊行、2025年7月1日には発表会を開催しました。
「体験」から「共感」へ、そして「行動」へ
このプロジェクトの核心は、学生たちが「自分ごと」として地域の課題に向き合うことです。単に座学で学ぶだけでなく、実際に車いすに乗って街を巡ることで、普段意識することのない道の段差や設備の使いづらさを肌で感じました。この活動は、2023年8月に開催された関西福祉大学オープンキャンパスでのWheeLog!アプリ開発者である織田友理子氏の講演がきっかけとなっています。織田氏も2025年1月のYouTubeライブ配信によるWheeLog!報告会で、本活動が講演から実際の行動へとつながったことを喜びのコメントとして寄せています。
高齢者との交流イベントでは、学生たちが企画した多彩なレクリエーション(ボッチャ、新聞紙足踏み・ちぎり、ラダーゲッター、風船バレー、ジェスチャーゲームなど、楽しそうですよね!)を通じて、世代を超えた温かいふれあいが生まれました。学生たちは高齢者の方々の笑顔から元気をもらい、高齢者の方々にとっても学生との交流が新たな刺激と生きがいにつながったようです。
専門職連携が生み出す「地域のチカラ」
今回の取り組みは、社会福祉と作業療法、異なる専門分野を学ぶ学生が連携する「職種間連携教育」の一環として行われています。それぞれの専門知識と視点を持ち寄ることで、バリアフリーマップ作成においても、健康増進イベントの企画においても、より多角的で実用的なアプローチが可能になりました。約半年間の活動を通じて、学生たちは地域社会と積極的に関わり、自らの専門性を地域貢献にどう活かすかを実践的に学びました。
未来を担う若者たちの「地域福祉への想い」
活動を終えた学生からは、「車椅子街歩きや高齢者との交流を通じて、『思いやりの心』の重要性を深く学び、互いの立場を実際に体験することが相互理解と思いやりを育む上で不可欠であると痛感した」という声が聞かれました。これは、まさに私たちが目指す地域共生社会の担い手としての成長を感じさせる言葉です。
報告冊子の詳細はこちら
報告冊子名: 地域共生のまちづくりへのバリアフリーマップ作成と地域在住高齢者との健康増進に向けた実践的取り組み —車いす街歩きと高齢者との交流イベント Season2—
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関連動画: 活動紹介動画も公開中!ぜひご覧ください。
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チラシ:令和7年度 社会福祉 × 作業療法 職種間連携教育発表会
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こちらをクリック今後も、関西福祉大学と、はくほう会医療専門学校赤穂校は地域と密接に連携し、誰もが安心して暮らせる共生社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。
プロジェクトメンバー
谷川 和昭(関西福祉大学教授/社会福祉士/両校代表)
赤堀 将孝(はくほう会医療専門学校赤穂校専任教員/作業療法士/職種間連携教育呼びかけ人)
鵜鷹 明日美、宇野 彩花、大西 菜央、川本 萌乃、北原 周弥、小西 遙香、島田 栞夏、瀧尻 貫介、長井 莉子、野田 優月、藤本 琴葉、三宅 歩実、山本 憧(以上、関西福祉大学社会福祉学部・谷川ゼミ2回生)
朝倉 未海、上森 さつき、角 鷹翔、金谷 和奏、亀井 光生、桑田 唯杏、苔縄 司、田淵 真央、野崎 梢、三山 美織、山下 晃一郎、吉井 かのん(以上、はくほう会医療専門学校赤穂校作業療法学科・2回生)
謝辞
本活動は関西福祉大学とはくほう会医療専門学校赤穂校の職種間連携教育として実施されました。活動にご協力いただいた地域の方々、特に宮前町いきいき百歳体操の皆様に心より感謝申し上げます。