大学からのお知らせ
在学生の方へ
2012.11.21
学内に腐葉土づくりのための施設が完成しました
11月より着工していた腐葉土づくりの施設が、社会福祉学部の研究棟西側にある雑木林の一角に完成しました。
この施設は、「循環型キャンパス」をめざすことと「福祉・看護を学ぶ学生たちが自然に障がい者の人たちと接する機会」を作るために、安井秀作学長が考案し、社会福祉学部 溝端教授の協力の下に実現したものです。
現在、関西福祉大学には地域の知的障がい者育成グループにより運営されている『喫茶ライム』(障がい者就労継続支援事業所・B型)があり、在学生たちが障がい者の方々の就労の場を知る機会となっています。
キャンパス内で大量に発生する落ち葉を腐葉土に変えるという事業を、地域の障がい者施設と連携して行い、障がい者の方々の就労の場をキャンパス内に作ることで在学生たちが障がい者の方々と共に力を合わせて作業し、障がいを持つ人たちについて深く理解する学びの場になることが期待されます。
関西福祉大学では、この事業を学内だけで行うのではなく、障がい者施設をはじめ広く赤穂市民の方々に知っていただき、支援をいただきながら展開していきたいと考えております。
何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
障害者と学生が自然に触れあえるキャンパスづくりのために
関西福祉大学には、多くの木々が茂っていますが、秋になると、紅葉し、やがては、大量の落ち葉となってしまいます。
キャンパスの落ち葉は、風に吹かれて飛び散り、困りものです。しかし、よく見ると、落ち葉は、比較的同一種類のものです。これに着目して、腐葉土を作り出すこととしました。そして、木々や草花を育てることがお好きな赤穂市民に、できあがった腐葉土をお分けることとしました。
この事業は、落ち葉をゴミとして扱うのではなく、腐葉土として活用し、学内の木々や花壇に新たな命を育むものであり、「循環型のキャンパス」を目指すものとも言えましょう。
しかし、単に、腐葉土づくりを目指すものではありません。そこは、福祉大学です。一ひねりしました。
福祉・看護を学ぶ学生にとって、大切なことの一つは、障害者のへの理解を深めることです。そのためには、学生が障害のある人たち自然に接する機会を学内に作り出すことが必要です。
腐葉土作りは、地域の障害者施設との密接な連携の下に行われます。障害のある人たちにとっては、働くという経験、つまり、働いて一定の報酬を得るという経験になりますが、同時に、学生にとっては、ともに力をあわせて作業する経験を通じて、障害のある人たちへの理解を深めることが出来るものです。
このような経験は、学生にとっては、講義では得られない大きな学びとなります。講義日程などの関係で、この作業に参加できない学生もいるかもしれませんが、授業を受けながらも、そのような風景に触れることも、大切なことと考えています。
また、障害のある人たち就労を支える上には、地域の方々の協力がなによりも必要です。小さな協力が、大きな輪となって、地域が変わっていきます。そして、地域福祉が充実することになります。
私たちは、この事業を、学内の事業に限定して行うのではなく、障害者施設をはじめ、広く、赤穂の公的機関や経営者団体をはじめ、市民の方々にも広く知って頂き、支援を頂きながら、展開していきたいと考えています。
有り難いことに、赤穂市ロータリークラブをはじめ、支援の輪が、少しずつ広がっています。
そのような仕組みを地域社会に構築することも、赤穂市にある大学としての果たすべき役割と考えています。
関 西 福 祉 大 学 学 長 安 井 秀 作 |
<現在、ご協力いただいている皆様>
・赤穂ロータリークラブ
・赤穂ライオンズクラブ
・社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 赤穂精華園
・赤穂市立障害者自立支援施設 さくら園
・医療法人千水会 (就労継続支援B型事業所)さんぽみちSORA
・NPO法人みのり赤穂
・NPO法人なごみ園
・社会福祉法人あいむ