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学生・教員の活動

2021.06.24

赤穂市内における公園と高齢者向け健康遊具等の設置状況についての調査


2021年6月22日(火)関西福祉大学とはくほう会医療専門学校の学生が連携して、市内公園の高齢者のための健康遊具の設置状況等について調査した成果をまとめ発表会を開催しました。
これらの取り組みは、「誰ひとり取り残さないSDGs」の3つめの目標である「すべての人に健康と福祉を」につながる活動の一環でもあります。

本調査報告は、「生活支援コーディネーターとの連携を通じた学生主体の高齢者の生活課題の実態把握とその具体的解決に対する関わりの経験」という多職種連携教育の一環で作成したものです。
赤穂市の地域包括支援センター、社会福祉協議会でそれぞれ生活支援コーディネーターの任に当たられている方を授業のゲスト講師に招いた際に、公園における健康器具の有無が地域における高齢者の生活課題解決の鍵の一つであることの示唆を受け、調査を開始することとなりました。
関西福祉大学(谷川ゼミ)の社会福祉学生14名とはくほう会医療専門学校赤穂校(赤堀将孝先生)の作業療法学生18名とは、Zoomを通じて同時中継でお話を拝聴し、その後毎週、Zoomを通じて意見交換をおこないました。
自分たちが高齢者になったとき、どんな地域であってほしいか。どんな環境であれば、高齢者はいきいきと暮らせるのか。全9回にわたり、作業療法と社会福祉の双方の学生が学び、問題意識を持たせていただいた事柄のひとつが、公園における健康遊具の実態はどうなっているのだろう、ということでした。
そこで双方の学生がチームをそれぞれに組んで、Zoomでの打合せや役割分担を経て、①大学周辺、②大学専門学校間、③専門学校周辺、④駅周辺の4つに焦点化し、29カ所の公園の健康遊具等についてフィールドワークを実施しました。
市内における公園の健康遊具等の設置状況についての実態の全貌が、フィールドワーク後のまとめ作業をおこなう過程で徐々に明らかになっていきました。
途に就いたばかりの活動成果であるかもしれませんが、この調査結果が、市内における高齢者の介護予防、健康づくり、閉じこもり予防、生きがいづくり等にに資することがあるならば望外の喜びであると、学生たちは考えています。

調査結果資料 PDFで開く