大学院 看護学研究科(博士前期課程)教育課程の特色

大学院 看護学研究科(博士前期課程)教育課程の特色

教育課程の特色

教育目標

本学の看護学研究科看護学専攻博士前期課程は、高度な専門知識を発展させ、看護の研究的視点をもつ看護実践者であり、臨地での教育・指導ができる人材を育成することを目的としています。なお、本課程の修了者は医療機関など看護実践機関や施設の看護管理者及び専門性の高い看護実践者、看護学教育・指導者としての活躍が期待されます。

カリキュラムの特色

博士前期課程のカリキュラムは、共通基盤科目として14科目を開講し、8科目を選択必修とします。これらを履修することにより専門科目領域の特別研究の基礎となる理論や知識、研究方法を修得すると共に、人間理解を深め、根拠のある看護知識に基づく確かな技術を発展させます。  専門科目は、「実践ケア看護学」「地域・在宅看護学」領域で、特論、演習、特別研究で構成されています。特論では、その領域の理論や考え方を、先行文献の検索、講読、分析、検討を基に見識を高め、演習では、ディスカッション、フィールド探索などを通して、具体的な看護課題を検討し、自らの思考力、分析力を極めます。特別研究では、各自の看護課題について研究的に解決方法を検討して、修士論文としてまとめます。

科目は、「共通基盤科目」と「専攻研究科目」の2区分

共通基盤科目 共通基盤科目は、実践看護学の基礎となる理論や知識、研究方法を修得するとともに、人間理解を深め、根拠のある看護の知識に基づく技術を展開できるように、14科目を開講しています。看護理論、看護倫理、看護研究方法論Ⅰ、看護教育方法論の4科目から2科目を含めた8科目を選択必修としています。
専攻研究科目 専門科目は、実践ケア看護学及び地域・在宅看護学の2領域で構成されており、専攻する領域の特論、演習及び特別研究を履修します。専攻しない領域の特論を共通基盤科目として履修する事は可能です。
実践ケア看護学領域では、人々の健康レベルと健康ニーズに対応した看護ケアを行うために、看護活動を研究的に評価し、工夫し、改善し、改革する方法を学修します。
地域・在宅看護学領域では、人々の生活の場において、健康維持、疾病の発症予防・重症化予防するために看護活動を研究的に評価し、工夫し、改善し、改革する方法を学修します。

看護学特別研究の概要と指導教員一覧

領域 概要 指導教員
実践ケア看護学 さまざまな発達段階にある個人・家族・集団の健康レベルに応じた看護ケアの開発や看護介入の方略を追求する。また、医療チームを構成する人々の現状分析を行い、課題を明らかにし、研究的に解決方法を探究する。それらの看護実践過程の可視化や研究の過程を修士論文として指導する。           
地域・在宅看護学 個人、家族、集団及び地域を対象に、潜在化している健康問題及び療養中の健康問題について、ライフスタイルに応じたQOLを実現し、健康生活及び療養生活を支援する方法について、論理的で倫理的判断に基づいた高度な実践力を発揮できる知識や技術を探究する、そして多様化している疾患と少子高齢社会にともなう健康課題を分析し、研究的に解決方法を検討し、より良い看護を実践する過程を修士論文として指導する。               

履修・研究指導方法

1.
指導教員は、院生の進路や課題意識に配慮して履修を指導します。
2.
指導教員は、研究課題の決定、研究結果のまとめと発表、論文作成について、責任を持って指導します。
3.
研究指導の実施に当たっては、院生個々人の臨床経験、修了後の進路を勘案しながら、院生の主体的な学びに重点を置きます。

社会人のための授業時間の配慮

社会人の方は、仕事との両立をはかれるように、指導教員と相談の上、平日の夜間や土曜日に開講。また特定の期間等に集中的な開講や教育・研究指導等を実施して履修の配慮を行います。

研究生制度、科目等履修制度

博士前期課程の2専攻分野において研究を継続したい場合は、研究生として在籍することができます。また、博士前期課程の特定科目を履修したい場合は、科目履修生として履修し単位を修得できます。詳細は、本学入試センターまでお問い合わせください。

長期履修制度

修業年限2年間を、3年間を限度として延長することができます。この場合の授業料は、2年間分となります。(詳しい内容は、学生募集要項をご確認ください)

養護教諭専修免許課程

養護教諭一種免許状を有する場合、本課程において必要な科目を修得することにより、養護教諭専修免許状を取得することができます。

認定看護管理者受験資格

看護管理に関する内容で修士の学位を取得することにより、認定看護管理者の認定審査を受ける資格が得られます。(※受験資格の条件等については日本看護協会に必ず照会してください。)