谷川 和昭 - たにかわ かずあき -

【研究活動(専門分野)】

地域福祉、ソーシャルワーク

【研究分野(キーワード)】

人間関係力、思いやりの心

PHOTOSインスタグラム

RESEARCH研究内容

地域で一緒に生きていくために手助けにあたっている方々の心はどのようなものであるか

地域で一緒に生きていくために手助けにあたっている方々の心はどのようなものであるか
地域に暮らす皆が全員倖せになるためには、どのような人間性が求められるのでしょうか
地域福祉への貢献を可能とする人間性の概念について抽出、分類、解釈しました。階層的クラスター分析と対応分析という方法の結果にもとづき考察を行い、概念の整理を試みました。そこで得られた知見は、信頼関係が築ける人間性、気持ちの優しい人間性、問題解決に必要な能力をもつ人間性、相手を受容する人間性、人々にできる活動を考える人間性、主体的に生活ができる人間性、人の声(意見)に応える人間性、愛情が持てる人間性、住民と協調できる人間性といった概念です。この研究知見は、地域福祉の推進を考える上でヒントになり得ます。

人の倖せ・不倖せが人間関係で決まるものとするならば、どのようにして磨いたらよいか

人の倖せ・不倖せが人間関係で決まるものとするならば、どのようにして磨いたらよいか
地域の見守り役・お節介屋さんが行うこと、行いたいこと、どうあるべきなのでしょうか
民生委員制度の発足100 周年(1917-2017)、民生委員法の制定70周年(1948-2018)を踏まえ、今日における民生委員の実態や状況について赤穂市に焦点を当て、政策提言を行いました。赤穂市と同民児協の協力を得て実施した谷川研究室の調査では、地域福祉に役割を果たしてきた民生委員は、さまざまな悩みや不安を抱え、住民への対応や必要を感じ、理想の条件を描き、一定のストレスにも晒されていることが明らかになりました。そこで、どう問題解決していったらよいか分析を行い、今後の展開に資することをねらいとして14の提言にまとめたのです。

自己と他者と物の三者からなる人間関係力の追求によって地域福祉への貢献を果たせるか

自己と他者と物の三者からなる人間関係力の追求によって地域福祉への貢献を果たせるか
見て・考えて・行動するなら、きっと社会に役立つ何かが生まれるのではないでしょうか
現場に根ざした介護と福祉のため、主に兵庫県佐用町をフィールドに、社会福祉法人はなさきむら、NPO法人さつき、㈱介護共育研究会の関係者と協働し、見る・考える・行動するの3つの過程からなるアクション・リサーチを実施しました。そこから現場目線による、介護と福祉に役立つテキストを作成し、出版にまでこぎ着けました。当時、『介護福祉学事典』(p.200)には「アクション・リサーチを明確に掲げた研究はない」とあるように、介護福祉学分野における本邦初のアクション・リサーチを用いた研究成果となっています。