コラム

本学伝統のコミュニティアワーのテーマに関する覚書(前編)

 
関西福祉大学(の社会福祉学部社会福祉学科)が開学以来ずっと行ってきているユニークな教育プログラム、それが「コミュニティアワー」です。

教室を飛び出して、地域社会全体をフィールドに展開する体験型授業です。

プログラムの終盤には在学生のみならず一般市民も招いて毎年報告会を開催しています。
具体的には毎年12月頃に、授業担当以外の教員もコメンテーター(指定発言者)として協力いただき、各クラスからの発表に対して丁寧なコメントをもらっています。そして、一般市民の方も質疑応答に参加されます。特に市民からの投げかけがあるその瞬間は、普段味わうことのできない、心地よい緊張感を味わうことができます。

では、このコミュニティアワーという授業では、学生はどのような力が身に付くのでしょうか。2018年11月に教員が合意した申合せ事項には、【ゼミ共通】として、①地域における暮らしを「リアル」に感じられる力、②対話力、③他者と協働して、物事をやり遂げる力、④何が大切かを見極める力が、また、【ゼミごとに異なるもの】として、①企画力、②課題発見力、③課題解決力が挙げられています。

そうしたコミュニティアワーは、2020~2022年度までの3年間、コロナ禍を踏まえて対面での開催は見送られてきました。しかし、2023年度はアフターコロナとなり、再び対面での開催を予定しています。

そこで、どのようなテーマを設けてコミュニティアワー報告会を本学は開催してきたのか、私は確認してみることにしました。

きっかけは、今年(2023年)開催予定のコミュニティアワー報告会の「世話人」(サポート教員)に指名されたことです。あわせて、当該実行委員会を構成するコミアワ学生代表者会議での取り組み、たとえば9月14日に実施するコミアワフォーラム(いわゆる中間報告会)の実行にも少し役立てられるのではないかと考えたからです。

どのようなテーマを掲げてきたのか、過去のフォルダーに目をつけ、プログラム内容を調べていきました。
すると、コミュニティアワー報告会に「開催テーマ」を用いるようになったのは、どうも2016年度からのようです。いずれにせよ、2016年度から2019年度までに4年連続で各々の報告会用にテーマが設けられているという事実がわかりました。

この記事を書いた人
谷川 和昭
谷川 和昭 - たにかわ かずあき -

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