コラム

なぜオミクロン株で、若者も気をつけなければならないの?

 
いま世界中でオミクロン株の感染者数が異次元な増え方をしています。

下はWHOが毎週出している世界の感染者数のグラフです。
いまの増え方がいかに異次元化ひとめでわかると思います。
(出典:WHO weekly epidemiological report)

同時に、「リスクのない若年者はあまり重症化しない」とも聞くけれど、私たちも行動を自粛したり気をつけたりしなければならないのはナゼ?と疑問を持つ人もでるかと思います。

その答えは、「オミクロン株のうつりやすさ」と「リスクを抱えた人の重症化」にあります。ひとつ前のデルタ株でもそうでしたが、まだ症状が出ていない、一見元気そうに見えて動き回れる感染者から次の人にうつってしまいます。そして「リスクを抱えた人」の範囲も意外に広いのです。高齢者は全員そうです。さらに、50代の親世代でも、「基礎疾患」をもった人々が重症化しています。この「基礎疾患」の範囲も広くて、誰でも思い浮かぶ慢性肺疾患のように呼吸器が弱いケースだけではなく、糖尿病・腎疾患・喫煙者・肥満など一見、関連がわかりにくい疾患も、免疫の低下というメカニズムを経て重症化にかかわってくるのです。

したがって、みなさんの感染から、意外に幅広い世代に感染が広がり、ひいては人工呼吸が必要な感染者が増えて病院のベッドがふさがってしまい、その結果、コロナ以外のたとえば交通事故や脳卒中など緊急を要する人の入院がなかなか決まらず救急車が立ち往生、という事態を防ぐためにも、みなさんの予防行動、ワクチンを含めてお願いしたいところです。

この記事を書いた人
勝田 吉彰
勝田 吉彰 - かつだ よしあき -
昭和61年5月~ 医師免許取得後、医局人事にしたがい倉敷・大分・福山等で勤務

平成6年1月 外務省入省、在スーダン日本国大使館 二等書記官兼医務官

平成7年11月 在フランス日本国大使館 二等書記官兼医務官

平成8年4月 在フランス日本国大使館 一等書記官兼医務官

平成12年6月 在セネガル日本国大使館 一等書記官兼医務官

平成15年3月 在中華人民共和国日本国大使館 一等書記官兼医務官

平成16年4月 在中華人民共和国日本国大使館  参事官兼医務官

平成18年3月 外務省退官

平成18年4月 近畿医療福祉大学(現 神戸医療福祉大学)社会福祉学部臨床福祉心理学科 教授

平成24年4月 関西福祉大学 社会福祉学部社会福祉学科・大学院社会福祉学研究科 教授

アフリカ・欧州・アジアと永年の海外医療現場を経て大学教官として第三の人生を歩んでいます。SARSが猛威をふるう北京で様々な対応経験から、エボラ・MERS・ジカ・デング・インフル・新型コロナCOVID-19等新興感染症の及ぼす心理社会的影響やリスクコミュニケーションに強い関心をもっています。

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