スマホの利用あれこれ~コロナ禍での過ごし方~
スマホ依存症が社会問題へ
コロナ禍が始まる前から大学生だけではなく、中高年においても「スマホ依存症」が社会問題になっています。
一般的に、常にスマホを所持していて画面を確認し、何か操作していないと落ち着かなくなるなどスマホの使用がやめられなくなってしまう状態を「スマホ依存」もしくは「スマホ依存症」と呼んでいます。
そもそも依存とは、特定の物質の使用や行為が精神的、身体的になくてはならなくなり、自分ではコントロールできなくなる状態を指します。
「スマホ依存」病気として認定されてはいませんが、やめたくともやめられなくて医療機関に受診する人もいます。
学生なら学業へ、社会人なら仕事に支障をきたすわけです。
コロナ禍において、在宅でのオンライン授業やテレワーク中心の仕事が進む中で、より一層にスマホとの付き合い方を考えないといけない社会状況になってきました。
学生のスマホ利用~「ソーシャルディスタンス」の意味
本学生にスマホ利用を聞いたところ、一番は「LINE」、「ツイッター」、「インスタグラム」などの他者との交流のための手段です。
これはなるほどです。
大学に来られない時期が続きましたから人と人とのコミュニケーションが遮断されますと不安が高まります。
何とか、関係を保ちたくなります。
「ソーシャルディスタンス」を保つ新しい生活様式とか言われていますが、本来、人は一人で生きる(活きる)ことができない存在です。
人と触れたい、自分が「孤立」していないかという心配もあります。
他者がどのような行動や関心があるのかに右往左往してしまいます。
多数の意見にしたがわないといけないのではないかという心理を「同調圧力」と言います。
「同調圧力」を感じて過ごすよりもきちんと「対話」できる人間関係がいいですね。
「ソーシャルディスタンス」は本来、コロナ禍での感染防止のための「フィジカルディスタンス」(人と人との物理的な距離)ですかね。
スマホは便利な小さなコンピューターですが、それだけに頼らないでねと思います。
便利さだけに振り回されないで過ごして下さい。
私のスマホ利用あれこれ
ではスマホを使っていないのと言えば、決してそうでもありません。
ただし、LINEは使っていません。
一日中ピコピコとスマホがなる可能性があるためです。
それでも、授業においてもスマホを使っています。
さまざまな統計もすぐに調べられますからね。
学生に「さあ、今からスマホを出して児童虐待の文部科学省における調査結果を調べましょう」とかね。
個人的にはNHKのオンデマンド放送を利用しています。
特に『100分de名著』にはまっています。
古今東西の名著を紹介する番組です。
伊集院光さんの司会ぶりも軽妙で面白い。
皆さんも一度観てください。
一回25分程なのであきないで観られますよ。
RELATED POST関連記事
-
2021/02/16 総合福祉コースボランティアから得られるもの(前編)大学に入ったら始めてみようと思うことに、「ボランティア」を挙げる学生さんがいます。 ボランティアという言葉は、ラテン語の volo(ウォロ)が語幹であり、日本語で言うと「自発性」が中核概 [...続きを読む]
-
2020/04/30 総合福祉コース自分が生まれてきた理由(意味)―私の幸福論自分が生まれてきた理由(意味)は何だろう。 普段、こんなことを考える人はめったにいないと思います。この手の問いを考えるのは、なんらかの理由で悩んでいる人か、文学や哲学が好きな若者と相場が決まっています [...続きを読む]
-
2021/08/23 総合福祉コースなぜ、勉強するのか?私が小学生の頃に「クイズ面白ゼミナール」という番組がありました。 「知るは楽しみなり」という司会者の一言で始まる番組です。 私もこれまでに、何度となく「なぜ、勉強するのだろう?」と考えて [...続きを読む]
LATEST POST最新の記事
-
2022/10/14 スポーツ福祉コース成功のカギは、結果が出るまで「待つ」ことができるかどうか競技スポーツには常に勝者と敗者が存在し、その差はごく僅か、紙一重です。 勝ち負けは2分の1、5割の確率で決まりますが、アスリート個人のパフォーマンスはどのくらいの確率で「成功」となるので [...続きを読む]
-
2022/09/14 心理福祉コース言うまでもないこと先日、「暗黙の了解です」「言うまでもない前提なので」という事態に直面しました。 個人的には「ちゃんと言ってくれていたら・・・」という気持ちになりましたが、このような言わずもがなの事項は身 [...続きを読む]
-
2022/09/06 総合福祉コース色彩と印象人は、第1印象(1秒~6秒程度)を、 ①外見や服装 ②表情・視線 ③話し方・声の質 ④しぐさ・姿勢 ⑤話す内容 で決定しているそうで、このことを「初頭効果」と言います。 初頭効果とは、最 [...続きを読む]
コラムTOP
タグ一覧
- ALS
- ICT
- PTSD
- SDGs
- あたりまえ
- かけがえのなさ
- つながり
- アスリート
- エンパワメント
- オンライン授業
- コミュニティ
- コラボレーション
- コラム
- コロナ
- コーチ
- コーチング
- コーチ哲学
- ジャージ
- ストレス
- スポーツ
- スポーツウェア
- スマホ
- ソーシャルディスタンス
- ソーシャルワーク
- デザイン
- トラウマ
- ノーマライゼーション
- ノーマリゼーション
- ハラスメント
- バレーボール
- ホーム
- ボランティア
- メンタルヘルス
- レジリエンス
- 不平等
- 人生
- 人間関係
- 介護
- 体育
- 依存
- 児童虐待
- 共生
- 冷蔵庫マザー
- 印象
- 危機管理
- 問題行動
- 国家試験
- 声なき声
- 多文化
- 多文化共生
- 大学教育
- 子ども
- 子ども支援
- 子ども食堂
- 学会
- 尊厳
- 差別
- 平等
- 幸せ
- 復興支援
- 心理療法
- 怒り
- 性格
- 悩み
- 愛情
- 愛着
- 感性
- 感染症
- 成年後見制度
- 授業
- 援助
- 支援
- 政策反映
- 教養
- 文化
- 正しさ
- 正義
- 活動
- 海外研修
- 渡航医学
- 災害ボランティア
- 災害時要配慮者
- 生活困難
- 異文化
- 真実
- 知性
- 知的障がい
- 研究
- 福祉実践
- 福祉思想
- 福祉教育
- 科学
- 移植
- 精神障がい
- 経済
- 脳死
- 臨床心理学
- 自尊心
- 自己覚知
- 自立
- 自粛警察
- 自閉症
- 若者
- 虐待
- 表現行動
- 観光
- 認知
- 認知症
- 読書
- 路上生活者
- 適性
- 重要な一冊
- 障害当事者の声
- 障害者権利条約
- 難病
- 高齢者
- 高齢者福祉