コラム

コロナ禍における言葉の違和感

新型コロナウイルス(COVID-19)が蔓延し、さまざまな領域で大きな制約を受けているなか、私が感じていることを連載形式で述べていきたい。

まず今回のコロナ騒動で「新型コロナウイルス戦争」とか「未知のウイルスとの闘い」といった言葉がよく使われているが、こうした捉え方に違和感を禁じ得ない。

「戦争」や「闘い」には当然のこと、「敵」「味方」が存在する。新型コロナが「敵」ということであろうが、ウイルスだけでなく感染した人(ウイルス保有者)も「敵」となってしまう。
そのことによって、感染者も被害者であることが認識から欠落してしまう。
感染者に対する誹謗・中傷・攻撃はその延長線上にある。このような言動をなくすには、「戦争」というフレームから自由になることである。

「被害者」と「加害者」が同一人物であるという感染症特有の現象を冷静に理解することが重要である。

いたるところで「新型コロナに負けるな」というポスターが貼られているのを目にする。

「勝った・負けた」ではなく、「未知のウイルスとの共存」を前提にした生活様式・人間理解の必要性を強く感じる。

この記事を書いた人
溝端 剛
溝端 剛 - みぞばた たけし -
人嫌いの人間が、多くの人々とかかわりを持つ仕事をし、今ではそこに楽しみを感じている。人生って分からないものですね。

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