子どもと学校、家庭、地域を結ぶ専門職「スクールソーシャルワーカー(SSW)」を養成
~スクールソーシャルワーカー(SSW)とは?~
勉強、友だちとの関係、家庭の問題など、誰にも言えない悩みを抱えて学校生活に適応できなくなる児童・生徒も少なくありません。時には、人間関係のもつれから不登校に発展してしまうこともあります。
学校で児童・生徒の悩みを聞き相談に乗る心理職の専門家としては「スクールカウンセラー(SC)」がいますが、先生や家族・地域とのつながりをもとに、問題の具体的な解決を目的とする「スクールソーシャルワーカー(SSW)」を活用する必要性が増しています。
SCは学校内で面談を中心にアプローチしますが、SSWは子どもを取り巻くさまざまな要因を考えて、担任の先生とともに家庭訪問をしたり、必要な専門機関(教育相談機関、病院など)との調整を橋渡ししたりする役割を担います。
もちろん、学校での子どもに関する会議に参加して調整することもします。子どもが学校を中心に生活していくための全般的な相談役と言えましょう。
~ソーシャルワークのしっかりした実践教育を学ぶ~
多様な子どもを取り巻く問題の具体的な解決のためには、①課題の発見(アセスメント)、②課題解決のための支援計画(プランニング)、③実行(アクション)、④評価(モニタリング)が重要です。
例えば、発達障害のある子どもの場合、学校内外生活の様子などを、アセスメントの段階でしっかり理解する必要があります。その知見をもとに、例えば、野外活動で他児童と生活をともにする場合、交流の仕方や、その子どもが自立するための支援計画を立てます。次に、どのようにその子が上手く他児童と関われるかの具体的な実行計画を立てます。
また、実行後の評価では「短くて具体的な指示をしなければ子どもはわかってくれない」など、現場で実践して初めてわかることを整理して課題解決に生かしていきます。
幅広い視野とコミュニケーション力が必須になりますが、それを実践的に学べるのが、本学の「スクールソーシャルワーク教育課程」です!
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