コラム

ジャージをカッコよく着こなす

 
私が学生の頃、スポーツを専攻している、あるいは体育会系クラブに所属している学生は常にジャージ(いわゆるスポーツウェアのこと)を身に纏い、日々の学生生活を過ごしていました。

同時に、よく先生に「ジャージを普段着のように着るのはだらしないから、授業や通学の時は私服を着なさい」と言われたものでした。

色々な価値観や好みがあるので、その意見はそれで良いのですが、「なぜジャージだとだらしないのか?」と私は疑問に思っていました。

スポーツに取り組む人たちにとって、ジャージは「制服」であり「勝負服」であり「正装」です。

そのジャージを着ている姿がだらしないと誰かの目に映るとしたら、スポーツを生業とする者としてはすごく悲しいことです。

もしも、ジャージ姿がだらしなく見えるのだとしたら、そのウェア自体がだらしないのではなく、着ている人や着方にだらしなさがあるのかもしれません。

日々トレーニングに勤しみ、技を磨き、スポーツに打ち込んでいる人には生命力や気力が漲り、どんな服を着ていても“様”になるような気がします。

そんな逞しいスポーツ人を一人でも多く輩出できるよう、学生に皆さんと毎日向き合っています。
そして、まずは自分が常に精悍なスポーツ人でいれるよう心掛けつつ、今日も“正装”である勝負服を着てグラウンドに立ちます。
 

この記事を書いた人
熊野 陽人
熊野 陽人 - くまの あきひと -

RELATED POST関連記事

  • 「大切なこと」をスケッチする⑦ ―違いの配慮と自尊心の尊重―
      「福は内、鬼は外」という言葉があります。 この言葉が示すように、日本には内=家庭、外=... [...続きを読む]
  • 日本で唯一!関福大の「スポーツ福祉学」とは?
    従来、スポーツと福祉の関わり方と言えば、アダプテッドスポーツ、障がい者スポーツ(パラスポーツ)、リハ... [...続きを読む]
  • 自分が生まれてきた理由(意味)―私の幸福論
    自分が生まれてきた理由(意味)は何だろう。 普段、こんなことを考える人はめったにいないと思います。こ... [...続きを読む]

LATEST POST最新の記事

  • 本学伝統のコミュニティアワーのテーマに関する覚書(後編)
      本学が開学以来、毎年恒例となっているコミュニティアワー報告会の(対面でおこなわれた)2... [...続きを読む]
  • 日本で唯一!関福大の「スポーツ福祉学」とは?
    従来、スポーツと福祉の関わり方と言えば、アダプテッドスポーツ、障がい者スポーツ(パラスポーツ)、リハ... [...続きを読む]
  • なぜ社会福祉学部で政策やビジネスを学ぶのか
    タイトル、2024年4月から関西福祉学部社会福祉学部社会福祉学科では、新たに社会マネジメント専攻が立... [...続きを読む]