社会的距離(ソーシャルディスタンス)は人の「こころ」にどのような影響を与えるか
~2020年1月時点で予想されなかった「パンデミック」~
2020年(令和2年)、東京オリンピックの開催に向けて希望に向けた新年を迎えました。
その時にこうした全世界のパンデミックを誰が予想したことでありましょう。それは中国武漢市において2019年12月から発生して全世界に拡大していくことになったのです。欧米での拡大は著しく、日本においても「緊急事態宣言」が発令されることになりました。本学においても長期の休校措置を執らざるを得なくなりました。
~社会的距離(ソーシャルディスタンス)の影響を考える~
「目に見えないコロナ」が「こころ」に与える影響は甚大です。
社会的距離(ソーシャルディスタンス)が叫ばれています。
これは公衆衛生上で使われるときには感染防止を予防するために意図的に人と人との距離は保つこと、日本では2m程でしょうか。
しかし、本来これは非常にストレスなのです。
人は人と交流していくことで安心感を生みます。
したがって、この状況が長引けば、幼児や小学生が「愛着」が上手く形成されず対人関係に悩む人が増えるのではないかと憂います。
一方、開業している飲食店のシャッターに「バカ」、「さっさと閉店しろ」などの張り紙をする人もいます。距離を保つことの不安が強く表れています。
誰だって強制されたり、脅迫されたりするとケンカになります。摩擦や衝突は避けたいですね。
~こういう時こそ、日本人ならではの婉曲的な言い方もいいかも~
とかく日本人ははっきりした意見が言えないと言われますが、よくよく考えると相手のことをおもんばかって発言する傾向があります。
例えば「窓を開けろ!」と言わずに「こういう時期だから空気の入れ替えをしましょうか」と言います。こういう時だからこそ、相手の気持ちや状況を考えて行動することが問われています。お互いが「共感」、「受容」することの大切さが身に染みて実感する日々です。
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