コラム

本学伝統のコミュニティアワーのテーマに関する覚書(後編)

 
本学が開学以来、毎年恒例となっているコミュニティアワー報告会の(対面でおこなわれた)2016年度から2019年度までの開催テーマを確認し、また確認するだけでなく個人的にも印象に残っているクラスのテーマ(ゼミの報告)を紹介してみたいと思います。

 

2016年度[2017.12.17]の開催テーマは、「市民と共有したい、私たち学生の学び」です。

「障碍者の地域での暮らし(中村ゼミ)」「Re:Age Free Design-Creative Ako-(藤原ゼミ)」「100周年の民生委員を考える(谷川ゼミ)」など地域の実態に即した報告がありました。

2017年度[2017.12.17]に掲げたテーマは、「すべての人に優しい社会を求めて」です。

「山上で(いき)2と暮らす高齢者の所に私たち参上!(溝端ゼミ)」「夢と挑戦と元気と-ほっこりした社会を目指して-(谷川ゼミ)」「世界遺産との対話 1 / n (=10 ?, 20 ?or ∞ ? )年目の始動(谷口ゼミ)」など先駆的・開拓的な活動・調査報告がありました。

2018年度[2018.12.16]のテーマは、「地域と共考 ―共に考える私たちの福祉の心―」です。

「精神障害の”今を知る”~個性輝く明日へ~(平林ゼミ)」「セカステ始めました-子どもの心を育てる-(高田ゼミ)」「元気もりもり熊本支援プロジェクト参上!(萬代ゼミ)」「極端から極端 ~国宝とひとりの子どもの支援~(谷口ゼミ)」など印象に残る報告がありました。

2019年度[2019.12.15]に共有したテーマは「夢と未来を創り繋ぐコミュニティ」です。

「ニュースポーツの魅力を発信(岡﨑ゼミ)」「がまだしてきたばい-熊本ボランティア-(萬代ゼミ)」「児童虐待から社会の連携を考える(八木ゼミ)」などの活動報告がありました。

 

ところで、2020年度から2022年度までの3回分、一般市民を招いての報告会は見送られたものの、その3年間は共通テーマのもと活動を続けました。「ドーナッツ社会におけるSDGs-「誰も置き去りにしない社会」を実現するために私たちができること-」です。

 

現在(2023年度)では、より継承し深化した、「誰も置き去りにしない社会」の創出をめざす課題解決型授業~舞台は地域、最後の一人に寄り添い最初の一人へ~」を掲げています。

 

総じて、本学伝統のコミュニティアワーの活動というのは、「本」ではなく、「地域で暮らしている人」や、そこにある「課題」、すなわち「生きた現実」をテキストにして学ぶことに重点を置いています。その基本姿勢は今後も変わることはないでしょう。

活動を通して学んだことを活字化し、それを他者に伝えることを大切にしたいものです。

この記事を書いた人
谷川 和昭
谷川 和昭 - たにかわ かずあき -

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