コラム
谷口ゼミの活動等
ゼミは2・3・4年生を担当しています。
2年生のゼミは通称「コミュニティアワー」と呼ばれるもので、とにかく地域に出かけていく、そこで地域の課題を見つけ、どのように対応していくかを考えていくものです。
ここでは、3年前から「最重度の障害者の姫路城大天守登城支援」と、2年前から「重度心身障害児の手をただただ握る」活動を続けています。
姫路城の大天守登城支援ですが、姫路城の天守閣内は車いすの使用ができません。
そのことで、これまで「仕方ない」として諦めておられた方もいます。
活動では「仕方ないという言葉は大人や社会の便利な言い訳」に過ぎないとして、様々な工夫を凝らし、毎年、希望する方の登城を実現しています。
手を握る活動では、最重度の心身障害で意識もない子どもさんの手に学生がただただ手を添え、語り掛けるというものです。
医学的には全く無駄な行為です。
しかしながら、「無駄」ということと「だからやらなくていい」ということは別問題であること、この無駄の部分にこそ、私たちが忘れている何かがあるということを見つめようとするものです。
RELATED POST関連記事
-
2020/07/17 こども福祉コース子どもに寄り添う大切さ私が「児童相談所」に勤めている時の話です。 5月のある日、中学3年のMさんが母親に連れられて来られました。 来談した理由は、「不登校」です。 中学2年の2学期から登校しぶりが見られ、中学 [...続きを読む]
-
2020/05/01 総合福祉コースいまも影響力を持ち続ける人生論武者小路実篤が著した『人生論』の序を少し引き写してみよう。 それを読むことで、もしかしたら読んでみようと思う気になる人も出てくるかもしれない。 序にはこう書かれてある。 「この本だけ読めば僕が人生に就 [...続きを読む]
-
2020/07/18 医療福祉コース最近の学生について思うこと本学の一期生は今40代となり、家庭で、社会で奮闘している。 そうした卒業生と話す機会に、よく「先生、最近の学生はどうですか」と聞かれる。 一期生が学生だったころと比べて、何が変わっただろ [...続きを読む]
LATEST POST最新の記事
-
2021/01/19 総合福祉コースコミュニティによい実践② ~観光スポットの分析~2018年10月、『兵庫県赤穂市GAP調査報告書』が公表されました。 この報告書は全94頁、赤穂市のHPでどなたでも閲覧できます。実際の調査では全国1,052名もの協力者が回答しており、 [...続きを読む]
-
2020/12/29 総合福祉コース福祉はゴール?でもなんでもない!「ローマ人の物語」の作者である塩野七海さんは、著書の中で「福祉によって誇りは満たされない。」と述べています。 この言葉だけだと誤解を招く(福祉は必要ではない等)ので、今少し考えていく必要 [...続きを読む]
-
2020/12/19 総合福祉コース私の愛する音楽家~バッハ~私が10年間かけて続けてきた活動の一つに、介護保険施設での音楽ボランティア活動があります。 音楽は演奏する側も聴衆側をも幸せにします。 今日は、私が愛してやまない音楽家バッハの生涯をたど [...続きを読む]
コラムTOP
タグ一覧
- ALS
- ICT
- PTSD
- SDGs
- あたりまえ
- かけがえのなさ
- つながり
- エンパワメント
- オンライン授業
- コミュニティ
- コラボレーション
- コラム
- コロナ
- コーチ
- コーチング
- ストレス
- スポーツ
- ソーシャルワーク
- トラウマ
- ノーマライゼーション
- ノーマリゼーション
- ホーム
- ボランティア
- メンタルヘルス
- 不平等
- 人生
- 介護
- 体育
- 依存
- 児童虐待
- 共生
- 冷蔵庫マザー
- 国家試験
- 声なき声
- 多文化共生
- 大学教育
- 子ども食堂
- 学会
- 差別
- 幸せ
- 心理療法
- 怒り
- 悩み
- 愛着
- 感性
- 感染症
- 成年後見制度
- 授業
- 支援
- 政策反映
- 教養
- 正しさ
- 正義
- 活動
- 海外研修
- 災害ボランティア
- 災害時要配慮者
- 生活困難
- 真実
- 知性
- 知的障がい
- 福祉思想
- 福祉教育
- 科学
- 移植
- 精神障がい
- 経済
- 脳死
- 自尊心
- 自立
- 自粛警察
- 自閉症
- 若者
- 虐待
- 観光
- 認知
- 認知症
- 読書
- 路上生活者
- 重要な一冊
- 障害当事者の声
- 障害者権利条約
- 難病
- 高齢者