スポーツは安全第一
楽しく、刺激的な身体活動であるスポーツは、様々なルールという制約の下、人間の精神力・身体能力の限界を競ったり、身体や道具を巧みに操る能力を競うことで成立しています。
スポーツをする立場、観る立場、支える立場、全ての人々にとって人生を賭けて取り組む価値のある文化活動のひとつです。
一方、超人的な能力を備えたトップアスリートでさえ、一瞬にして大けがや命を落とすような大事故を起こしかねないのが、スポーツの特徴です。
つまり、スポーツの楽しさとケガや事故のリスクは常に表裏一体、紙一重のところで活動は成り立っています。そのため、特にスポーツ指導者、コーチという立場にある場合、アスリートの安全を守ることがどんなことよりも大切な責務となります。
どんなに素晴らしい競技実績を持っているコーチでも、どんなに素晴らしいコーチング能力を持ったコーチでも、どんなに素晴らしい人格者であるコーチでも、安全管理・危機管理能力が無ければ、スポーツの指導者にはなり得ません。「安全を守らざる者、スポーツをするべからず」です。
では、どのようにすればスポーツ中の安全を守ることができるのか?それを学ぶことがスポーツ指導者としての第一歩です。競技力を上げるためのトレーニングやコーチングの知識・技術だけでなく、最も大切な危機管理のノウハウは、自身の競技経験だけでは決して十分に身につきません。
指導者になるには、必ず「指導者教育」を受けて、将来自分が受け持つアスリートが安全に思い切りスポーツに打ち込める環境を整備する能力を身につける必要があります。スポーツは安全第一、もう一度この大原則をしっかりと踏まえ、大いにスポーツを楽しみましょう。
RELATED POST関連記事
-
2022/08/01 医療福祉コース演習Ⅳ担当教員は語りたいこれからソーシャルワーカーとして働こうとする演習Ⅳ(4年次生対象)ゼミ生、既にソーシャルワーカーとして働いている元ゼミ生に、(おせっかいだと思いつつも)折に触れて伝えてきたことが二つある [...続きを読む]
-
2022/02/28 総合福祉コース人間一人ひとりに、等しくある「尊厳」 ~「津久井やまゆり園」事件後のソーシャルワーク教育~2016年、神奈川県にある知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員が施設に侵入し、入所者19人を刺殺した事件が起きました。 犯行の動機は、「重度障がい者は生きている意味がない」、「意 [...続きを読む]
-
2021/08/23 総合福祉コースなぜ、勉強するのか?私が小学生の頃に「クイズ面白ゼミナール」という番組がありました。 「知るは楽しみなり」という司会者の一言で始まる番組です。 私もこれまでに、何度となく「なぜ、勉強するのだろう?」と考えて [...続きを読む]
LATEST POST最新の記事
-
2023/02/26 こども福祉コース変わるのはだれか本学で行っているSDGs(持続可能な開発目標)の取組み。 今となっては生活していればあらゆるところで耳にする言葉なのではないでしょうか。 先進国から開発途上国への一方的な「支援する−支援 [...続きを読む]
-
2023/02/07 総合福祉コース支援を支える考え方の一つ私たちの行動は、目的を果たすために行われます。 例えば「大学に行きたいから、勉強する」し、「全国大会に行きたいから、練習する」といった具合です。 だから目的を果たせないと分かっていたら、 [...続きを読む]
-
2023/01/21 総合福祉コース政教分離と私立学校高校生から「うちの学校では宗教の時間がある。これは憲法違反ではないのか。」と質問されることがあります。 確かに、日本国憲法第二十条「①信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる [...続きを読む]
コラムTOP
執筆者
タグ一覧
- ALS
- ICT
- PTSD
- SDGs
- あたりまえ
- かけがえのなさ
- つながり
- アスリート
- エンパワメント
- オンライン授業
- コミュニティ
- コラボレーション
- コラム
- コロナ
- コーチ
- コーチング
- コーチ哲学
- ジャージ
- ストレス
- スポーツ
- スポーツウェア
- スマホ
- ソーシャルディスタンス
- ソーシャルワーク
- ダイバーシティ
- デザイン
- トラウマ
- ノーマライゼーション
- ノーマリゼーション
- ハラスメント
- バレーボール
- ホーム
- ボランティア
- メンタルヘルス
- レジリエンス
- 不平等
- 人生
- 人生100年時代
- 人間関係
- 介護
- 体育
- 依存
- 児童虐待
- 共生
- 冷蔵庫マザー
- 協働
- 協力
- 印象
- 危機管理
- 問題行動
- 国家試験
- 声なき声
- 多文化
- 多文化共生
- 多様性
- 多職種連携チーム
- 大学教育
- 子ども
- 子ども支援
- 子ども食堂
- 学会
- 宗教
- 実習
- 尊厳
- 差別
- 平等
- 幸せ
- 復興支援
- 心理療法
- 怒り
- 性格
- 悩み
- 愛情
- 愛着
- 感性
- 感染症
- 成年後見制度
- 授業
- 援助
- 支援
- 政策反映
- 教養
- 文化
- 正しさ
- 正義
- 活動
- 海外研修
- 渡航医学
- 災害ボランティア
- 災害時要配慮者
- 生活困難
- 異文化
- 真実
- 矛盾
- 知性
- 知的障がい
- 研究
- 社会福祉士
- 福祉実践
- 福祉思想
- 福祉教育
- 科学
- 移植
- 精神障がい
- 経済
- 脳死
- 臨床心理学
- 自尊心
- 自己覚知
- 自己責任
- 自立
- 自粛警察
- 自閉症
- 若者
- 虐待
- 表現行動
- 観光
- 認知
- 認知症
- 読書
- 路上生活者
- 連携
- 適性
- 重要な一冊
- 障害当事者の声
- 障害者権利条約
- 難病
- 高齢者
- 高齢者福祉