コラム

スポーツは安全第一

 
楽しく、刺激的な身体活動であるスポーツは、様々なルールという制約の下、人間の精神力・身体能力の限界を競ったり、身体や道具を巧みに操る能力を競うことで成立しています。
スポーツをする立場、観る立場、支える立場、全ての人々にとって人生を賭けて取り組む価値のある文化活動のひとつです。

一方、超人的な能力を備えたトップアスリートでさえ、一瞬にして大けがや命を落とすような大事故を起こしかねないのが、スポーツの特徴です。
つまり、スポーツの楽しさとケガや事故のリスクは常に表裏一体、紙一重のところで活動は成り立っています。そのため、特にスポーツ指導者、コーチという立場にある場合、アスリートの安全を守ることがどんなことよりも大切な責務となります。

どんなに素晴らしい競技実績を持っているコーチでも、どんなに素晴らしいコーチング能力を持ったコーチでも、どんなに素晴らしい人格者であるコーチでも、安全管理・危機管理能力が無ければ、スポーツの指導者にはなり得ません。「安全を守らざる者、スポーツをするべからず」です。

では、どのようにすればスポーツ中の安全を守ることができるのか?それを学ぶことがスポーツ指導者としての第一歩です。競技力を上げるためのトレーニングやコーチングの知識・技術だけでなく、最も大切な危機管理のノウハウは、自身の競技経験だけでは決して十分に身につきません。

指導者になるには、必ず「指導者教育」を受けて、将来自分が受け持つアスリートが安全に思い切りスポーツに打ち込める環境を整備する能力を身につける必要があります。スポーツは安全第一、もう一度この大原則をしっかりと踏まえ、大いにスポーツを楽しみましょう。

この記事を書いた人
熊野 陽人
熊野 陽人 - くまの あきひと -

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