コラム

オンライン留学(後編)

後編は、オンライン留学プログラムから得られたものについて整理してみたいと思います。

 私は5日間の全てのプログラムには参加できませんでしたが、初めての試みを通して感じたことは、学生たちの柔軟性と適応力です。

オンラインにおけるコミュニケーションは、タイムラグがあったり、通信環境が不安定であったりして難しい場面もあります。しかし、学生たちは早い段階でオンラインの環境に慣れ、スタッフの方や現地の子どもたちと自然な笑顔でやり取りができており、参加者同士の打ち解けた雰囲気も感じることができました。

また、学生たちはオンラインによるプログラムを、それぞれのペースで前向きに楽しんでいるように見えたので、実際に海外の方と出会う場面でも、充分にコミュニケーションが図れるのではないかと感じ、彼らの可能性も垣間見た気がしました。

そして、オンラインを通して知りえた事柄から課題を明らかにし、少人数で意見を共有しながらディスカッションし、解決策を導くプロセスを通して、多様な視点を学べることも分かりました。

加えて、それらを英語で表現することも課されていたので、現地訪問の研修ではなかなか深めることができない部分を習得することができるように感じました。もちろん、片言の英語でも大丈夫です。サポートしてくださるスタッフもいますし、現地の方も温かく受け止めてくれます。

その他、「海外に興味はあるけれど英語が苦手だから心配…」、「日本人スタッフがいると安心なのだけれど…」、「金銭面での折り合いがつかない…」、「まだ感染症が不安…」などというケースもあると思うので、海外研修の事前準備としてオンライン留学プログラムを活用するのも良いのではないかと感じました。

私自身、オンライン留学プログラムは学生たちにどのような効果があるのだろうと半信半疑なところがありました。しかし、実際に現地に出向くことができなくてもオンラインを通して外国に触れ、理解し、英語を学ぶことは、ある程度可能であり、効果的なツールであると実感することができました。

少しでも海外に関心を持っている皆さん、ご参加をお待ちしております。

この記事を書いた人
平林 恵美
平林 恵美 - ひらばやし えみ -

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