コラム

充実した実習とするためには

 
社会福祉士の実習は、社会福祉士を目指す学生にとって大きな学びが得られる機会となります。

私は社会福祉士の実習指導の授業を担当していますが、学生さんと話してみると、実習前は不安で自分は大丈夫かな…と思うことが多いようです。しかし、実習を終えた後は達成感が感じられ、自信がある表情に変わっている様子を目の当たりにします。学生さんが頑張られた成果なのだと思います。

どうしたらそのような充実した実習になるのでしょうか。

それは目的意識を持つことだと思っています。実習前に、学生さんは様々な目標や計画を立てます。

ですが、実習先で行っていることに対するイメージが実際に実習に行くと異なることもあるため、目的や計画が頭の中でガラガラと崩れることもあります。それでもそこからが勝負です。そのような場合でも自ら行動して、疑問点を持つ。学びたいという姿勢をもって、新しい目標を見つけるような能動的な姿勢が大切なのだと思います。

在学中に、利用者の方と接すること、職員の方のお話を伺うこと、現場を体験することは、本当に貴重な機会です。
コロナ禍の影響を受けて対面での実習が行えないケースや見学もままならないケースもあることから、それがより一層感じられるようになりました。

実習で試行錯誤しながら、学んでほしいと思っています。
きっとそれがかけがえのない経験になると思います。

この記事を書いた人
萬代 由希子
萬代 由希子 - まんだい ゆきこ -

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