コラム

「ソーシャルワークって何だろう?」--ソーシャルワークで、社会をプロデュースする!

 
「ソーシャルワークって何だろう?」

社会や地域の中で起こっているさまざまな課題を解決する術を、「ソーシャルワーク」といいます。
ソーシャルワークというと、これまでは高齢者や障がい者の介護や、子どもの養育の問題などが対象とされてきました。
しかし近年、それ以外にもソーシャルワークによって解決することが求められる問題がたくさん出てきています。
例えば、日本でも6人に1人といわれる「子どもの貧困」や「高齢者の孤独死」、またいわゆる「ゴミ屋敷」問題などです。
実はあなたの身近な所にも、社会のひずみやゆがみに起因する「見えない課題」が幅広く存在しているのです。

興味のある方は、こちらの動画を見てください。

ソーシャルワークの難しい点は、社会課題に対する普遍的な解決策がないところにあります。
数学のように問題も答えも1つであることは決してなく、同じような社会課題も地域によって必ず違う部分があり、答えも課題の数だけ存在します。
そのためソーシャルワークの研究においては、さまざまな事例を集めて分析する必要があります。
そして、そこで得た知識をもとに社会を修正する道筋をデザインし、課題を抱える社会をプロデュースすることが重要だといえます。

さらに興味をもった方は、以下のページから講義動画(30分)もぜひご覧ください。
「ソーシャルワーク」で、社会をプロデュースする!講義動画掲載ページ(外部リンク)

この記事を書いた人
藤原 慶二
藤原 慶二 - ふじわら けいじ -

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